Case
熊谷組様
アグリテック事業
株式会社熊谷組が佐賀県佐賀市で実証実験中の新事業創出プロジェクト「藻類×アクアポニックス」に、アクアポニックス向けIoT水質管理システム「マナシステム®」を導入いただきました。
同プロジェクトは、Forbes JAPAN「Xtrepreneur AWARD 2024」のGX/カーボンニュートラル部門を受賞した注目の取り組みです。
同プロジェクトの特徴
熊谷組が発見した独自の微細藻類の培養技術と、魚の陸上養殖・野菜の水耕栽培を組み合わせるアクアポニックスを融合させた、環境保全型ハイブリッド農業システムです。
このシステムは資源を効率的に循環させ、肥料使用を最小限に抑えることで環境負荷を大幅に低減します。
さらに、隣接する清掃工場の排ガスから分離回収したCO2を微細藻類培養に活用する、日本初のCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization)プラントとの連携も実現しています。


事業推進体制
同プロジェクトは、以下の企業・団体との協業により推進されています。
- 熊谷組:事業主体、プロジェクト統括
- 佐賀市:CCUプラント
- 佐賀大学:微細藻類研究
- さが藻類バイオマス協議会:藻類ビジネス
- ひらやま:アクアポニックスシステム
- 三菱化工機アドバンス:藻類培養システム
- ヤンマーアグリジャパン:ガスヒートポンプシステム
- スーパーアプリ:IoT水質管理システム
今後の展開
事業展開は、以下のように計画されています。
- 佐賀市での実証実験を通じた運用ノウハウの確立
- 全国10施設での実証運用による事業モデルの確立
- 2030年までに100施設展開、年間売上60億円の達成
主な導入先として、遊休施設(廃校・廃工場など)を保有する自治体や企業が想定されています。
受賞実績について
Forbes JAPAN「Xtrepreneur AWARD 2024」は、大企業のレガシー(資産)を活用し、複数企業の協業により社会課題を解決する革新的なプロジェクトを表彰するものです。
同プロジェクトは、カーボンニュートラルへの貢献と、新たな農業モデルの創出が高く評価されました。